永く着たいNigel Cabourn WOMAN Vol.12

2023.09.22

「永く着たいNigel Cabourn WOMAN」 Vol.12

パンツ、シャツ、ジャケット、デニム。〈ナイジェル・ケーボン ウーマン〉を語る上で欠かせないこれらの定番品。毎シーズンチェックし、必要に応じて細やかにアップデートされるその定番品を愛する女性たちが、存分に魅力を語る月間連載「永く着たいNigel Cabourn WOMAN」。今月登場するのは、パタンナーの碓井祥子。〈ナイジェル・ケーボン〉を愛して止まない理由と、着こなし術を紹介します。



碓井祥子 / パタンナー


■彼女が愛する「ヴィンテージギャザードレス」とは?


1920〜40年代のフレンチヴィンテージシャツをモチーフにデザインされたドレス。布地が貴重な時代だった時代の直線的なカッティングに加え、袖や背中の部分にたっぷりとギャザーを寄せ、袖下に三角形のマチを取り付けることで、動きやすくふんわりとした立体感のあるシルエットに。素材は、着心地のいいコットン。ワンピースとしても、コートやニットのインナーとしても、オールシーズン活躍するアイテム。ヴィンテージのフレンチワークはこれまでも人気のシリーズだが、今シーズンは新たにロング丈のワンピースとなって登場。


■「ヴィンテージギャザードレス」のお気に入りのポイントは?


私は古着が好きなので、フレンチヴィンテージにインスパイアされたデザインがとてもお気に入りです。肩周りや袖下に入ったマチなど、ディテールにこだわりが宿っていて着心地も快適です。グレーのカラーリングも、繊細な色合いがとても素敵です。

■普段はどのような着こなしを?


ワンピースとして1枚で着ることもありますし、パンツと合わせたりと、ベーシックなアイテムなのでいろんな着こなしを楽しんでいます。動きやすく1枚でも様になるので、仕事のときや、近所を散歩するときにもよく着用しています。


■今後はどのようなスタイルに挑戦したい?


丈の長いワンピースで、オールシーズン着ることができるアイテムなので、寒くなってきたらコートを羽織ったり、パンツと合わせたりして、季節ごとにいろんな着こなしを楽しみたいと思っています。

■パタンナー 碓井祥子に聞く、〈ナイジェル・ケーボン〉の魅力

■あなたが〈ナイジェル・ケーボン〉と出会ったきっかけを教えてください。


2015年、〈Nigel Cabourn WOMAN〉がスタートするタイミングから、パターンナーとして参加しています。実は、このヴィンテージギャザードレスのパターンも私が担当しました。数年前に、ナイジェル・ケーボンさんにもお会いして、直接ご挨拶させていただいたのですが、いつもインスタグラムでお見かけする姿そのままの、笑顔が素敵な方でした。



■〈ナイジェル・ケーボン〉の魅力とは?


一見するとベーシックなフォルムですが、細かいディテールの部分にこだわりを感じます。特に〈Nigel Cabourn WOMAN〉はメンズのデザインをレディス仕様にしたアイテムもあって、サスペンダーのボタンやミリタリーのバックルなど付属品も面白くて、他のレディスブランドとはまたちょっと違う視点を感じます。カラーリングも、ネイビーやカーキをベースにしながら、絶妙なニュアンスがあってそれも素敵です。

私は元々、古着が大好きなのですが、いつもパターンを引きながら、ヴィンテージやミリタリーの機能性を残しつつ、こんなふうに今のデザインに落とし込んでいるのかと感動することがよくあります。

 ■最初に購入した〈ナイジェル・ケーボン〉のアイテムを教えてください。


2015年にリネンの白いワンピースを購入しました。ネイビーのスクエアの縁取りがあるヴィンテージモチーフのもので、もう7年以上も着用しているのですが、洗濯しても型崩れせず、今年も大活躍してくれています。私の夏の定番アイテムです。


■〈ナイジェル・ケーボン〉のアイテムをどのようなシーンでご着用されていますか?


〈Nigel Cabourn WOMAN〉のアイテムは、ワイドパンツやトレンチコート、ライトメルトンのワンピース、サスペンダーパンツなど、定番のものを中心に、毎日のように着ているので、特にこのシーンというより、私の生活の一部になっています。メルトンのものは冬にとても暖かくて、大好きなアイテムのひとつです。


■普段の生活の中で永く使っているもの、永く続けていることはありますか?

使っているものは、裁ちばさみや糸切りさみ、リッパー、針山などの仕事道具です。裁ちばさみや糸切りさみは年に一回、専門の方に研いでもらうと鋭い切れ味が戻ってくるので、大切に一生使っていこうと思っています。他に愛用しているものは、レザーのキーケース。実は一度失くしてしまったので、パートナーに首から下げるタイプのものを新しく買ってもらいました。


お気に入りの服はかなり長く着ることが多いのですが、スニーカーはどうしても劣化してしまうので、気に入ったものは色違いで2足買いすることもあります。よく散歩をするので、履き心地のいいニューバランスがお気に入りです。

■オフの日にされている趣味などありましたらお教えください。


最近は忙しくて仕事ばかりしているのですが、オフの日は近所の谷根千エリアや、上野、浅草あたりをお散歩しています。馴染みのある街でも、ゆっくり回ってみるとこんなお店があったんだと新しい発見もあって楽しいですよね。


仕事が続いてしまうときは、帰りの通勤電車を途中下車して、四谷から飯田橋までの線路沿いを歩いたり、東大の構内を通ったりして気分転換をしています。東大の構内は、古い建物が多く、夜は異国にいるような気分になるのでお気に入りです。


■Nigel Cabourn WOMANを、今後どんな女性に着用して欲しいと思いますか?


どんな年齢の方でも素敵に着用できる服が多いと思うので、色んな年齢の方にご着用いただけたら。親子で一緒に着たり、家族で一緒にコーディネイトしても楽しいんじゃないかと思います。


■あなたにとって「定番」とはなんですか?


いつでも自然と手に取って、着用したり、使用したりするもの。


ヴィンテージギャザードレス / VINTAGE GATHER DRESS

 

■今回訪れたのは…


Frobergue(古書フローベルグ)



東京・蔵前にある古書店。19世紀から現代までの洋書絵本を中心に、文学、詩、アートブックなど幅広く取り揃える。絵本作家を紹介するフェアが開催されたり、海外のライフスタイル誌や、昔、読んだことのある懐かしい本に出会えることも。絵画やリトグラフなども展示販売されているので、蔵前散歩のときに立ち寄りたくなるお店。


add:東京都台東区蔵前4-14-11ウグイスビル101
open:12:00~18:00(月・木・金・土・日)
tel:03-5829-3793
HP:https://frobergue.storeinfo.jp/

 

model: Shoko Usui
photograph:Yohei Kojima
text:Miho Matsuda
edit:Yumika Asai[onKuL]

 

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-Archive-

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Vol.2 - Shuko Suzuki

Vol.3 - Chika Mori

Vol.4 - chi-ko.

Vol.5 - Atsumi Sugita

Vol.6 - Ayaka Hirai

Vol.7 - Akari Ushioda

Vol.8 - Yumi Narita

Vol.9 - Kumiko Wakasa

Vol.10 - Kai

Vol.11 - Tomomi Suginaga

 

 

 

 

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